パラ競泳・鈴木孝幸が金1号!自身13年ぶりV感慨「全く別物」 日本勢9年ぶり頂点

 男子100メートル自由形(S4)で金メダルを獲得し、雄たけびを上げる鈴木孝幸(撮影・伊藤笙子)
 金メダルを獲得した鈴木
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 「東京パラリンピック・競泳」(26日、東京アクアティクスセンター)

 男子100メートル自由形(運動機能障害S4)で鈴木孝幸(34)=ゴールドウイン=がパラリンピック記録を更新する1分21秒58で今大会日本勢初の金メダルを獲得した。日本の金メダルは12年ロンドン以来、2大会ぶり。個人では08年北京大会50メートル平泳ぎ以来、2個目。今大会のメダルは25日の50メートル平泳ぎ銅に続き2個目。

 5大会連続出場のベテラン、鈴木が表彰台の頂点に戻ってきた。「すごく単純な言葉になってしまうけど、とてもうれしかった」。今大会日本勢初、個人としては北京大会の50メートル平泳ぎ優勝以来13年ぶりに大舞台で金メダルを首から提げた。

 右腕の肘から先と両足がない先天性四肢欠損の障害を持つ。体をめいっぱい使って、前半を2番手でターンするとラスト10メートルで失速したライバルを追い抜き、逆転勝利。タイムを確認すると「自然に出た」と、右腕を力強く突き上げて豪快にガッツポーズした。

 2004年アテネから12年ロンドン大会までで金一つを含む5個のメダルを獲得。16年リオ大会はメダル0個に終わったが、18年に自由形の障害クラスが変わって追い風が吹いた。それまではS5に所属していたが、1段階重いS4クラスに変更。メダルへの可能性が広がった。

 自身2個目の金メダルにも「北京をほぼほぼ忘れているので、また新しい気持ちでもらえた感覚になっている。全く別物」と感慨深げ。5種目中2種目でメダル獲得、一つは金と幸先の良いスタートを切ったが、この先も戦いは続く。輝く金がもたらす自信を胸に、残り3種目でも表彰台を目指す。

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