桃田賢斗 前髪に“覚悟”の金獲りメッシュ「『狙いにいきます』はっきり言える」
バドミントンの東京五輪代表が8日、オンライン会見を行った。男子シングルスで世界ランク1位の桃田賢斗(26)=NTT東日本=は、金メダルを狙うことを改めて宣言。前髪には金メッシュを入れ、気合を注入した。女子シングルスで16年リオ五輪銅メダリストの奥原希望(26)=太陽ホールディングス、山口茜(24)=再春館製薬所=も五輪へ意気込みを語った。
初の夢舞台は、最も輝く色をまとって臨む。会見で、桃田は前髪に金色のメッシュを入れた姿を披露。「金メダルを意識しながら、気分も明るくして、ちょっとイメチェンさせてもらいました」と、五輪開幕を前に“気合注入”したことを明かした。
苦難の末に勝ち取った五輪切符だ。16年リオデジャネイロ五輪は自身の違法賭博問題で棒に振り、20年1月には遠征先で交通事故に遭った。コロナ禍で東京五輪も1年延期になり「中止になるんじゃないかというニュースを見た時に自分は五輪に出られないんじゃないかと思った」。
心が落ち着かない日々を乗り越え、何とか五輪直前を迎えることができた。「やっと出られる」。感慨深げに話すと、「前回大会から支えてくれた方々に、次は自分が恩返しする。(出場できるのは)色んな方々のご尽力のおかげ」と感謝の言葉が尽きなかった。
5年前からは精神面も成長した。「あの時のメンタルじゃ『五輪の金メダルを狙いにいきます』とは多分言えなかった。でも今は、覚悟を決めてはっきり言える」。最大の目標を公言することにもう迷いはない。「感覚はすごくいい。雑念は気にせず、自分のできることを精いっぱい表現できれば」。夢舞台では、金色の髪に込めた思いを実現させる。



