陸上選考会終了 どうなるリレー侍 桐生、サニブラウンは?新星デーデーはリレー代表か

レース後、多田修平(右)と肩を組み笑顔を見せる山県亮太=25日
5位に終わった桐生祥秀=25日
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 「陸上・日本選手権」(27日、ヤンマースタジアム長居)

 4日間の競技が終了し、17人が東京五輪代表に内定した。残る選手は7月1日に世界陸連が発表する世界ランキングの結果を受けて選考される。

 注目される男子短距離は有力選手が思うような結果を残せず、やや波乱の様相となった。男子100メートルで優勝した多田修平(住友電工)と、3位の日本記録保持者・山県亮太(セイコー)が内定。男子200メートルでは優勝した小池祐貴(住友電工)が内定した。小池は4位だった100メートルでも代表権獲得は決定的。ただ、日本陸連はメダル獲得の期待が懸かるリレー優先の「戦略」を打ち出しており、原則短距離2種目出場は避けるように申し合わせ事項を発表している。小池はこの日、「陸連の意向というのもあるんじゃないか。コーチと相談して決める。内定をどちらももらえたら、その時点で考えるスタイルになる」と、明言を避け、日本陸連の麻場一徳強化委員長も「リレーを走らないという選択肢もある本人の意向とリレーの人選をすりあわせていく」と、話すにとどめた。

 小池が200メートルを選択した場合、100メートルで小池に次ぐ5位だった桐生祥秀(日本生命)に権利が繰り上がる見通し。ただ、桐生は右アキレス腱痛を抱えており、状態も考慮しながらの判断となる。リレー代表として選出される可能性も残っている。

 左太もも違和感の影響で200メートルを欠場したサニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC)は、同種目の代表入りは確実となった。3位以内に入れば世界ランクでの代表入りが有力となっていた飯塚と山下が表彰台を逃し、参加標準を突破しているサニブラウンが選考基準の上位に。麻場強化委員長も「優先順位は高い」とし、怪我の状態については「ここを避ければ間に合うと判断したのだろう」とした。

 100メートル、200メートルとも2位と快走をみせたデーデー・ブルーノ(東海大)はともに参加標準記録を突破しておらず、世界ランクでも対象外で、個人での出場は絶望的。ただ、今大会の活躍でリレー代表として選出される可能性が高いとみられる。

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