AS日本“戦い”魅せる 「空手」テーマ、緊張感を出す 力強い演技でメダル奪還へ
「アーティスティックスイミング・チャレンジカップ」(17日、静岡県立水泳場)
開幕し、東京五輪日本代表がエキシビションに出演した。チーム・テクニカルルーティン(TR)と、乾友紀子(井村ク)吉田萌(ザ・クラブピア88)組によるデュエット・フリールーティン(FR)を披露。東京五輪前最後の公の場での演技だった。
地元開催の東京五輪、チームTRは日本発祥の「空手」がテーマだ。しかし「突くか突かれるかの勝負なのに、慣れが出て『振り』になっている」と井村HC。緊張感がにじむような演技を目指し、入水前の陸上演技を大会直前に変更した。
時に仲間に手が当たるほどの力強い“戦い”で演技は幕開け。できたてホヤホヤだが、エース乾は「陸で勢いに乗れると、水の中でギアを上げ直さなくていい。少し一体感が出た」と好感触だった。
19年世界選手権はチームもデュエットも4位。「メダルを取れなかった。それを奪還する五輪」と井村HCは掲げる。「失うものはないので。ともかく攻める演技を」と指揮官。力強い演技で、強い日本を取り戻す。