山県亮太29歳の誓い 9秒台で日本人89年ぶり五輪決勝へ「より精度を上げて」

 陸上男子100メートル日本記録保持者の山県亮太(28)=セイコー=が9日、オンライン会見を行った。6日に行われた布勢スプリント(鳥取)で日本人4人目の9秒台と、サニブラウン・ハキームが持っていた従来の日本記録を0秒02更新する9秒95をマーク。日本最速の称号をつかんだスプリンターは、10日の29歳の誕生日を前に、五輪選考会の日本選手権(24日開幕、長居)での3大会連続の五輪切符獲得と、東京五輪での日本人89年ぶりの決勝進出を誓った。

 歴史的激走から3日。2度にわたる10秒00に、度重なるけがを越えて、ようやく手にした日本最速の称号に、山県は「9秒台を意識し始めたのは中学生の頃。やっと出たなと。長かったですね」と感慨に浸り、改めて喜びをかみしめた。

 予選で10秒01、決勝で9秒95と1日で2度のハイパフォーマンスをみせた反動は大きく、「すごい倦怠(けんたい)感がきた」と苦笑いしつつ、「完璧なレースだったわけじゃない。より精度を上げて行けたら」と、まだまだ向上心は衰えない。

 24日に開幕する日本選手権で上位3位以内に入れば、3大会連続の五輪代表に内定する。五輪では圧倒的な勝負強さをみせてきた男。12年ロンドン五輪、16年リオ五輪とも準決勝で当時の自己ベストをマークしている。東京五輪準決勝で再び自己ベストマークすれば、日本人89年ぶりの決勝進出の可能性は高い。10日で29歳となるスプリンターは「日本選手権は代表権を取りにいく。五輪に出ることができたら、準決勝で自己記録、9秒台を出して、決勝へ行きたい」と、誓いを立てた。

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