ラグビーTL 引退のパナソニック・福岡堅樹がMVP「最高の栄誉を頂いた」

 ラグビー・トップリーグ(TL)は24日、2021シーズンの年間表彰式を行い、各賞受賞者を発表した。医師の道へ進むため今季限りで引退し、TL最後のシーズンでパナソニックを5度目の優勝に導いたWTB福岡堅樹(28)=パナソニック=が授賞式に出席し、ベストフィフティーンとMVPを獲得した。

 「最高の栄誉をいただいてうれしく思います」

 夢だった医師になるため今年2月には順大の医学部に合格し、4月から通い始め、選手と両立してきた。プロ選手として、これまでにない新たなセカンドキャリアを示すことにもなった。「プロ化を考えていく中で、セカンドキャリアが見つからなくて躊躇してしまう選手たちもたくさんいると思うので、新しい道を示すことができたなら、それは少しでもラグビー界の力になれたということで非常にうれしく思う」と振り返った。

 「日本のラグビーはこれからも続いていくし、僕以上に素晴らしい選手はどんどん出てくると思うので、これからもラグビーを応援よろしくお願いします」。最後の最後まで輝きを放った。

 ◆福岡堅樹(ふくおか・けんき) 1992年9月7日生まれ、福岡県古賀市出身。医師の祖父と歯科医師の父の元で育ち、5歳でラグビーを始めた。福岡高では全国高校ラグビー大会に出場。医学部進学を目指したが、1浪の末に断念。12年に筑波大に入学。16年にパナソニック入り。大学在学中の13年に日本代表選出。15年W杯、16年リオ五輪7人制代表では4強入り。19年W杯でも通算4トライを決めた。7人制で東京五輪出場を表明していたが、1年延期となっったことで断念。日本代表38キャップ、125得点。身長175センチ、体重83キロ。

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