パナソニック福岡堅樹ハットトリック 決勝戦が現役ラストマッチ「悔いのないよう全力」

前半、快速を飛ばし、先制トライを決めるパナソニック・福岡堅樹(右)=撮影・北村雅宏
後半、トライを奪い、拳を突き上げるパナソニック・福岡堅樹(撮影・北村雅宏)
後半、トライを奪ったパナソニック・福岡堅樹は山沢拓也(22)と抱き合う(撮影・北村雅宏)
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 「ラグビー・トップリーグ・プレーオフ準決勝、パナソニック48-21トヨタ自動車」(15日、花園ラグビー場)

 パナソニックがシーソーゲームを制し決勝進出。5度目の優勝に王手をかけた。医学の道に進むため、今季限りでの引退を表明しているWTB福岡堅樹(28)はハットトリックの活躍。決勝の舞台で有終の美を飾る。

 パナソニックは福岡が開始30秒で先制トライ。だが、同5分、9分と連続トライを奪われて逆転を許した。17-18と1点ビハインドで折り返した。

 パナソニックは後半6分にSO松田のPGで一時は逆転したが、同7分にSOクロニエのPGを決められて再び1点差とされた。だが同20分、途中出場の山沢のトライで逆転に成功。同29分には右サイドでパスを受けた福岡が2つ目のトライを決めて突き放した。さらに37分、中央突破から3トライ目を決めた。

 決勝に向けて「チームにとっても僕にとってもトップリーグ最後の試合。悔いのないように全力を尽くしたい」と話した。

 試合は大阪府に新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が発出される中で、無観客で開催。福岡は15日にツイッターで「今回は無観客下での試合ですが、TVの前から応援してくれる皆さんに少しでも何か感じてもらえるよう、全力でプレーしたいと思います」とつづっていた。

 福岡は今春、順天堂大医学部に合格。4月6日には入学式に出席し「トップリーグ今季終了までは両立の生活が始まりますが、自分で選んだ道を最後まで歩めるように、1日1日1を大切にしていきたいと思います!」と決意表明していた。以来、大学側の理解を得てここまで授業を受けながら、医学生とラグビー選手の2足のわらじを履いてきた。決勝戦を最後に医学の道に専念する。

  ◇  ◇

 ◆福岡堅樹 1992年9月7日生まれ、福岡県古賀市出身。医師の祖父と歯科医師の父の元で育ち、5歳でラグビーを始めた。福岡高時代は全国高校ラグビー大会に出場。医学部進学を目指したが、1浪の末断念し、12年に筑波大に入学。16年からパナソニック入りした。大学在学中の2013年に日本代表入り。15年W杯イングランド大会、16年リオ五輪7人制代表では4強入りに貢献。19年W杯でも通算4トライを決めた。日本代表キャップ数38、125得点。身長173センチ、体重83キロ。

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