中止署名の宇都宮健児氏、五輪開催条件は「東京なら100人以下ぐらいが必須」
元日弁連会長の宇都宮健児氏が11日、日本テレビ系「スッキリ」の取材に応じ、東京五輪・パラリンピック開催の中止を求める署名を行っていることについて、現状のままでは「助けられる命が助けられなくなる」と指摘。開催条件として、都内であれば感染者が「100人以下ぐらいが必須条件」と語った。
番組では東京五輪・パラリンピックの開催について特集。アスリートの声、前日の国会での菅総理の答弁、“反対派”とする街の声を紹介するなどした。
その中で“開催反対派”として、ネットで五輪開催中止を求める署名活動を行っている宇都宮氏にも話を聞いた。宇都宮氏の署名は11日午前9時現在、32万筆を突破している。
開催は無理だと発信しているきっかけを聞かれた宇都宮氏は「今の状況下でオリンピックのために1万人の医療スタッフとか、ますます助けられる命が助けられなくなるという危険性があるということが、こういう署名を開始したということ」と説明。
どうすれば五輪は開催できると思うか?という質問には「感染レベルが、東京なら100人以下ぐらいが必須条件」と語り「ある程度ワクチンが行き渡って感染収束して、営業などについても自由な活動が見込まれる状況じゃないと、なかなか歓迎できる五輪にはならないんじゃないか」との考えを示していた。