幕内豊昇龍 叔父の元横綱朝青龍から指摘される 「立ち合い甘いな」

 「大相撲夏場所」(9日初日、両国国技館)

 元横綱朝青龍のおい、幕内豊昇龍(21)=立浪=が5日、茨城県つくばみらい市の部屋で基礎運動などで調整した。前日まで連日、部屋の関取相手に30番近く番数を重ねた。稽古後、電話取材に応じ、「調子が上がってくるように関取衆の胸を借りている。5月場所でもいい相撲を取れるように頑張っています」と意気込んだ。

 2場所連続勝ち越しで自己最高位の東前頭5枚目。成績次第では上位戦が組まれることもある。「番付を見た時、わくわくして早く場所が始まらないかなと。体もわくわくして半端なかったです」と興奮した。

 勝負の場所へ向け、体重を140キロに乗せた。叔父の朝青龍からは「立ち合い甘いな」と指摘された。圧力負けしないよう立ち合いも強化してきた。

 「脇も締めて、なるべく差されないように相撲を取ろうかな、と」と対策。持ち味の足技、スピードがどこまで通用するかも楽しみ。「やったことない相手なので。早くやりたい」と楽しみにした。

 叔父は立ち合いが早く力強くかった。「いや~。よく動画とかみるけど、まねはできないな」と、叔父のすごさを実感している。

 新弟子として先代時津風親方の長男、次男、坂本兄弟が部屋に入門。兄・木竜皇(きりゅうこう)、弟・春雷(しゅんらい)とも豊昇龍が日体大柏高時代から知る後輩だ。

 「後輩にいいところを見せたいですね。2人の面倒を見てやらないとなと。(2人とも)すぐ上がってくると思いますね」と、発奮材料になる。

 今場所の目標は「まずは勝ち越し。それを意識して、1日1番集中してやっていこうと。上位を倒したらどんだけ気持ちがいいか」と興奮しきり。

 入門してから過ごした茨城県つくばみらい市の部屋も今場所で最後。今場所後、東京都台東区に移転する。「入門してからずっといたので。(両国に)近くなるのはいいけど。自分は茨城の部屋が好きでしたよ。最後の場所となるので何とか力を出し切るしかないですね」と有終を誓う。

 茨城で一番、好きなの「筑波山(標高877メートル)」と言う。関取になってから、気持ちをリフレッシュするために、よく登山した。

 「モンゴル人は山に登るの好きなんで。昔のことを思い浮かべる。だいたい1時間半ですね。1人だったり知り合いの人とかと。筑波のいろんな場所はモンゴルに似ている感じがして。引っ越しても行きたい」と、自然豊かな茨城への愛を語っていた。

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