珍しい!坂本兄弟が同時入門 先代時津風親方の長男次男 初土俵は夏場所、前相撲

 「大相撲夏場所」(5月9日初日、両国国技館)

 先代時津風親方(元幕内時津海)の長男・坂本博一(ひろかず、18)、次男・正真(しょうま、16)=ともに立浪=が28日、新弟子検査を受検した。父は初場所中にマージャン店に通うなど違反行為で退職。兄弟は時津風部屋に入門予定だったが急きょ、立浪部屋入りし、夏場所、前相撲で初土俵を踏む。

 兄弟同時入門は過去、若乃花、貴乃花(ともに元横綱)がいるが珍しい。青森・三本木農高を卒業した博一はのしこ名は「木竜皇(きりゅうこう)」。「(弟に)負けないよう必死で稽古していく」と誓った。正真は千葉・柏第二中を卒業し、しこ名は「春雷(しゅんらい)」。「兄とは今まで高校、中学で一緒にやったことがなかったので楽しみ」と、兄とともに戦う。

 2人はすでに部屋の幕下力士と稽古するなど実力は十分。師匠の立浪親方(元小結旭豊)は「大変な気持ちはあったと思うけど、そこを全部守りますよと家族と話した。必ず強くしなきゃっていう気持ち」と部屋を背負う関取に育成する。

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