かど番正代、目指すはV 照ノ富士にライバル心「同い年、お互い負けたくない気持ち」

 豊山(左)と相撲を取る稽古を行った正代(日本相撲協会提供)
 豊山(左)と相撲を取る稽古を行った正代(日本相撲協会提供)
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 「大相撲夏場所」(5月9日初日、両国国技館)

 カド番の大関正代(29)=時津風=が27日、都内の部屋で弟弟子の十両豊山相手に相撲を10番取って調整した。22日まで合同稽古に参加し5日ぶりの実戦。稽古後に電話取材に応じ、「初日にしては動けてるのかなというところですけど。久しぶりに相撲を取るということで今日は感覚を確かめる感じで」と、まずまずの手応えを口にした。

 今後は豊山と幕下相手に番数を増やして仕上げていく。課題にしていた立ち合いも合同稽古の4日間で改善。「とりあえず立ち合いをいろいろ確かめてやっていたんですけど。ちゃんと立ち合いが自分の形で成立したら押し込むことはできるのかなという感じですかね」と語った。

 夏場所は初日から3日目まで無観客開催が決まった。「とりあえず場所を開いていただけるだけでもとてもありがたいとは思いますので。最初の3日間が無観客なのは残念ですけど開催されることをポジティブに考えていけたらなと思います」と、開催に安どした。

 昨年、大阪で春場所以来の無観客は経験している。「初めてそれを経験した時は戸惑い、慣れない感じしたけど初めての経験じゃないのでそこは大丈夫かなと。(国技館では)だいぶ、音の響きとかも違うと思うので。でも最初の今のところ初日から3日間だけなのでお客さんも4日目から入れると思うのでそんなに気にしてはないですね。お客さんがいるいない関係なくちゃんと自分の相撲が取れるようにしたいなと思っています」と述べた。

 照ノ富士(29)=伊勢ケ浜=が大関復帰し、4大関となった。「4人大関がいるということでこれからさらに相撲界が盛り上がると思うのでそのなかでも優勝争いに絡んでいけたらいいなと思っていますね」と意気込み。

 照ノ富士は同い年で負けられない思いも強い。「一応、同い年ですね。結構昔から部屋の方に出稽古で来ていただいていた。お互いに同い年ということで意識もすると思うので、お互いに負けたくない気持ちは強いのかなと思いますけど」とライバル心を燃やした。

 優勝を狙いながらもまずは勝ち越し。「かど番を脱出しないことにはどうしようもないので、とりあえずそれを目指していけたらなとは思っているんですけど。あまりかど番というのは意識しすぎないようにはと思っているけど、とりあえず意識しすぎて硬くなるのも良くないなとは思っているので、伸び伸び取れればいいと思っている」と話した。

 師匠が交代し新時津風体制となり2場所目。「そんなに特に変わらないと思うんですけど。みんなのびのび稽古させてもらってるんで」と雰囲気はいい。

 師匠はまわしを締めて弟子を指導するスタイル。「自分も体を動かしながら。指導してるって感じです。鍛えているというよりかは、ダイエットというか。だいぶ、体を維持されていますね。どうしても師匠なので、部屋でちゃんこを食うようになったので、いままでは家でご飯を食べていたけど。なんで、ちゃんこを食べるとどうしても(体重が)増えるらしいです。なんで、多分、気にされてるんじゃないかなと」と、笑わせていた。

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