照ノ富士「横綱に上がるため」大関初Vだ 綱とり期待の声に応える

 番付が発表され、先場所3度目の優勝を果たし21場所ぶりに大関へ復帰した照ノ富士(29)=伊勢ケ浜=が26日、都内の部屋からリモート会見した。4大関で争う横綱昇進レースに闘志満々。「横綱」の2文字を何度も口にし、頂点を目指す決意を全開にした。まずは夏場所、大関初Vへ意気込んだ。

 照ノ富士に早や綱とりレースの主役オーラが漂った。大関在位14場所は貴景勝(10場所)、朝乃山(5場所)、正代(2場所)を上回り、3度の優勝も4大関の中でトップだ。

 「しばらく横綱が誕生していない。周りから新しい横綱の誕生(を望む声)がある中で、みんなで挑む場所。4人で盛り上げていけばいい」と、ライバル心を燃やした。

 前回は2015年名古屋場所で大関に昇進したが、両膝負傷、内臓疾患などに苦しみ、序二段まで降下。どん底から史上最大のカムバックを成し遂げた。

 「折れる部分はあったとしても乗り越えないといけない。仕事ですから。やらなくちゃいけない」と地獄を見た精神面は強い。

 大関での優勝はまだない。悲願の横綱へまずは大関初Vに照準。「横綱に上がるために優勝に準ずる成績をずっと残さないといけない立場。毎場所、優勝に絡んでいけるように」と所信表明した。

 他競技からも刺激を受ける。大リーグの大谷翔平は二刀流で活躍し、ゴルフの松山英樹がマスターズ制覇。「自分も有名な方たちと肩を並べる存在になりたい」と意気込んだ。

 緊急事態宣言が出され、初日から3日間が無観客。「お相撲さんがいい相撲を見せれば、励みになる」と、角界の看板として責任を背負い引っ張る。

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