フィギュアスケート元世界女王の浅田真央さん（３０）が２６日、座長を務めるアイスショー「サンクスツアー」の千秋楽公演として横浜アリーナでの横浜公演に出演した。

　１７年の現役引退後、全国のファンに感謝の思いを伝えるために１８年から３８都市を巡ってきたツアーも２０１回目で、２７日が最終公演。この日も現役時代に滑ってきた曲からセレクトし、今井遥や無良崇人らゲストスケーターと演技を披露した。終盤では１４年ソチ冬季五輪の“伝説のフリー”の「ピアノ協奏曲第２番」で、ラストに浅田さんが青い衣装で登場。観客からは熱い拍手が送られた。

　今年に入って千秋楽公演を決めたという浅田さんは、「引退してから試合の時のような緊張感や達成感はもう味わえないと思っていたけど、サンクスツアーでは常に感じている。スケートを心から愛することができましたし、楽しくできました」と充実の表情。「最初は１０カ所とかで終わる予定だったのが、気がつけば３年間もやっていた。さみしい気持ちもあるけど、全力の滑りをお届けして楽しんでほしい」と最終公演へ意気込んだ。

　今後は「何かしらの形でスケートに携われたら」とし、「スケートリンクを作る夢に向かって少しでも進んでいけたら」と笑顔で話した。