東京五輪の聖火リレーは9日、関西地方で初となる和歌山県でスタートした。3月25日に福島で始まって以来、栃木、群馬、長野、岐阜、愛知、三重に続き8県目。新宮市を皮切りに那智勝浦町の世界遺産、熊野古道や熊野那智大社のご神体「那智の滝」などの景勝地をランナーが走った。国の天然記念物で大小約40の岩が海上に並ぶ串本町の橋杭岩も巡る。
新宮市では1964年東京五輪の体操男子金メダリスト早田卓次さん(80)が登場。トーチを掲げながら軽快に走り終え「新型コロナウイルスに負けず、選手が実力を発揮できる環境をつくり五輪を成功させよう」と笑顔で語った。