17歳・鍵山優真“怪物”証明 五輪は小さい頃からの夢「表彰台を狙っていきたい」

 男子で2位の鍵山優真のフリー(ロイター=共同)
 鍵山優真
2枚

 「フィギュアスケート・世界選手権」(28日、ストックホルム)

 男子フリーで、初出場でSP2位の鍵山優真(17)=神奈川・星槎国際高横浜=はフリー190・81点、合計291・77点で2位。初出場での表彰台は2013年の羽生以来の快挙となった。SP3位のネーサン・チェン(米国)が全てのジャンプを着氷させ、フリー222・03点、合計320・88点で3連覇を達成した。

 初の世界舞台で、無限大の可能性を示した17歳の鍵山が、1年を切った北京五輪のメダル候補に名乗りを上げた。五輪王者の羽生、世界王者のチェンとともに臨んだ表彰式。ちょっぴりぎこちない様子で2番目に高い台にのると、コロナ対策で置かれていたメダルを自ら首に掛け、はにかんだ。

 「五輪は小さい頃からの夢。表彰台を狙っていきたい」

 演技は堂々たるものだった。切れのあるジャンプにスピード感あふれるスピン、スケーティングで技術・表現面とも高い評価を得た。3位だった2020年12月の全日本選手権後、元五輪代表の父正和コーチに、羽生と宇野について「あの2人は怪物級。追いつくには怪物級の練習をしなきゃ」と言われ、猛特訓を積んだ。未来の“怪物”になるだけの資質を証明した。

 大会を終え、目を輝かせて言った。「矛盾かもしれないけど、日本に帰ったら休みたいけど練習したい。足りないものがたくさん見つかった」。来季に向け、4回転ルッツとループの習得を目指すことを表明。湧き出る向上心とともに、さらなる成長を遂げる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス