鍵山優真 銀メダル!羽生と同じ17歳表彰台「すごいびっくり」父に抱き着きかけ…

 「フィギュアスケート・世界選手権」(27日、ストックホルム)

 男子フリーが行われ、初出場でSP2位の鍵山優真(17)=星槎国際高横浜=はフリー190・81点、合計291・77点で2位。SP3位のネーサン・チェン(米国)は4回転ルッツなど全ジャンプを着氷し、フリー222・03点、合計320・88点で大会3連覇した。

 得点を聞いた鍵山は、大きな目をさらに見開いた。自己ベスト更新に飛び跳ねながらガッツポーズ。キスアンドクライで距離をとって座る父の正和コーチ(49)に思わず抱きつきそうになり、握手でこらえた。「演技が終わった時点ですごいびっくりした」。17歳が驚いたのは、自らの潜在能力だ。

 五輪メダリストが居並ぶ最終組。「自分がここにいていいのかなと最初は思ったけど、表彰台を目指して練習してきた。努力が実ったかな」。直前のチェンの高得点でリンクが異様なムードに包まれても動揺しなかった。冒頭のサルコーから前半に2種類3本の4回転に成功。単発のトーループは3・53点と高い出来栄え点を得た。終盤は疲労で着氷が乱れたが、スピン、ステップもすべて最高のレベル4を獲得した。

 憧れの羽生は初の世界選手権(12年)で3位。同じ17歳で銀メダルを胸に表彰台に立った。それでも「必ずしも五輪で上位が目指せるかわからない」と鍵山。「他の選手ももっと練習してうまくなる。もっと練習して成長して五輪に出場することが大事。その上で上位を狙っていきたい」。戦いはここから始まる。

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