十両 宇良が勝ち越し「ぎりぎりの中」「素直にうれしい」 業師の真骨頂「引っかけ」
「大相撲春場所・13日目」(26日、両国国技館)
左ふくらはぎ負傷で9日目に途中休場し、11日目から再出場した人気業師の十両宇良(28)=木瀬=が新十両の武将山(藤島)を引っかけで下し、2連勝で8勝目(4敗1休)を挙げて、3場所連続勝ち越しを決めた。
負傷した左足は「完ぺき」と決して言い訳はしない。圧力ある相手に押し込まれたが、土俵際、相手の左腕を抱えるようにして、投げ飛ばした。2017年初場所、東龍(玉ノ井)に決めて以来の特殊技「引っかけ」。業師の真骨頂を見せた。 「流れの中で取れて良かった。押し返された時、良くない感じはしたけど、しっかり相撲を取り切れた」と、会心の逆転技だった。
相手は新十両。経験値を含めても「気持ち的には上。(十両の)下の方で取ることはしんどさも踏まえて自分の方が気持ちで強くいける」と気迫でも負けなかった。
3場所連続で勝ち越し。「素直にうれしい。ぎりぎりの中で勝ち越しと思っている」と余裕はない。幕内返り咲きも「まだまだという気持ち」と、言うが一歩ずつ前進する。
通常なら春場所は地元の大阪開催ながら今場所は東京開催。応援する故郷へ朗報を届けた。「元気な姿は届けられてないですが、地元の方が喜んでくれたら頑張って良かったと思う。(あと2番も)一生懸命、白星を伸ばせるように頑張ります」と、最後の力を振り絞る。
宇良は2度の右膝手術を行い、一時は序二段まで降下。長いリハビリを乗り越え、昨年11月場所、16場所ぶりに関取復帰して9勝6敗。先場所は10勝を挙げ、今場所、東十両7枚目に番付を上げている。





