高安、初の単独トップ 1敗対決「理詰め」で照ノ富士撃破!愛妻&娘に初優勝届ける

 「大相撲春場所・8日目」(21日、両国国技館)

 元大関同士の1敗対決は小結高安が関脇照ノ富士を寄り切って2日目から7連勝とし、自身初の単独トップに立って折り返した。2月に誕生した第1子となる愛娘と場所後に対面することが一番の励み。愛する家族とともに、31歳パパは悲願の初優勝へ加速する。1敗で並走していた平幕千代の国が敗れ、再大関とりの照ノ富士と2人が1差で追う。優勝戦線から後退する大関陣は結びで朝乃山が敗れ、大関安泰の日はいまだにない。

 高安が初優勝へ大勝負を突破した。元大関同士、意地のぶつかる迫力の立ち合いから、右を深く差し込んだ。もろ差しで頭を付け盤石。相手のパワーを封じながら攻め切った。

 技術も力も持つ照ノ富士を「理詰め」で攻略し、対戦はこれで4連勝。「うまく中に入れた。じっくり攻めようと思った。相撲の基本を自分なりに取り組んできて、こういう一番で達成感がある」と会心の7勝目だ。

 1敗サバイバル戦で大きな1勝。過去4度の優勝次点があり、何度も優勝争いをしてきたが、意外にもこれが初の単独トップとなる。

 2月に誕生した愛娘のため、パパは頑張る。演歌歌手の杜このみ夫人が里帰り出産したため、対面は場所後。「電話で声を聞いたりしかできないけど、すごく励みになっている」と、賜杯とともに娘を抱くことが目標だ。

 場所前に31歳になった。30歳の1年は大関から落ち、腰痛など負傷に苦しんだ。昨年7月に結婚し、夫人の栄養面の支えもあり復調した。昨年11月場所で三役に復帰し、連続で勝ち越し。大関に復帰することが何よりの愛妻孝行になる。

 照ノ富士とはかつて互いに横綱昇進を目指し、しのぎを削った。「やることは互いに一緒。上を目指して頑張る中でこういう相撲を取るのはうれしい」。再大関とりに挑む盟友に力をもらう。

 31歳で初優勝となれば、年6場所となった1958年以降では兄弟子・荒磯親方(元横綱稀勢の里)の30歳6カ月を上回り高齢7位。場所前に連日、三番稽古(同じ相手と続けて何番も取る)で胸を借りた兄弟子に恩を必ず返す。

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