「大相撲春場所・４日目」（１７日、両国国技館）

　大好きな阪神タイガースをしこ名にする西序二段２９枚目の朝阪神（２０）＝高砂＝が彩湊（湊）を押し出して、無傷２連勝。立ち合いから圧倒し猛攻。最後は差されたが、体ごと相手をねじ伏せた。

　「最後は構わず出て。圧力をかけることだけを意識した。同期生だったので負けたくなかった。集中して気合が入った」と、会心の内容だった。

　大阪府泉大津市出身で幼少期よりプロ野球・阪神の大ファン。１８年春場所、朝塩本から改名した。今場所は新型コロナウイルスの影響で大阪から東京開催になったが、「大阪で取っている気持ちで頑張る」と、故郷を思い意気込む。

　“本家”タイガースのドラフト１位、佐藤輝明内野手がオープン戦で早や５本塁打の大暴れ。「引っ張ってもファウルにならないし、ホームランはすごい。シーズンこのままいってくれればうれしい。きょうも新聞の一面だし気分もいいし気合も入りますよ」と、佐藤効果で朝阪神も快調だ。