スノボ・戸塚優斗が圧勝 ハーフパイプ日本人2人目の偉業!北京五輪金見据えた

 「スノーボード・世界選手権・ハーフパイプ」(13日、アスペン)

 ハーフパイプ決勝が行われ、男子で戸塚優斗(19)=ヨネックス=が初優勝した。今季の冬季五輪競技を通じて日本勢初の世界選手権金メダル。4連覇を狙ったスコット・ジェームズ(オーストラリア)に快勝し、2022年の北京冬季五輪へ期待が高まった。日本勢の同種目制覇は2009年大会の青野令以来で2人目。戸塚は初出場で11位だった前回平昌五輪後に大きく成長し、今季はW杯と世界最高峰のプロ大会、冬季Xゲームも制した。

 斜め軸の縦2回転、横4回転技から、3種類の横3回転半技…。高難度の技をよどみなくつなげた。戸塚は「(2年前の)前回大会が2位だったので、今回は勝ててうれしい」。別格の完成度で圧倒的な高得点をたたき出した。

 もはやライバルは見当たらない。今季の主要大会で3戦全勝。「全試合勝てているので、このまま順調にいけば、北京冬季五輪でもいい結果が残せると思う」。21年の北京冬季五輪金メダルへ独走状態。この日はさらに難度を上げた演技も準備していたといい「自分の演技、技も進化し続けている」と伸びしろもある。

 平昌五輪後に王座に君臨してきたジェームズは精彩を欠く。だが「油断はできない。いつでも攻めていかないといけない」と気を引き締める理由がある。

 20年12月、冬季五輪2大会連続銀メダルの平野歩夢(木下グループ)と練習して刺激を受けた。平野歩はスケートボードで東京五輪に挑戦し、雪上から離れてブランクがあったが「本当に休んでいたのかという滑りだった。自分もすごい技を決めていかないと」と危機感を覚えたという。

 今後は戸塚が追われる立場となるが、覚悟の上だ。「誰もやっていない、できない演技構成で勝ちたい」。進化への貪欲さを失わず、新境地を切り開く。

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