大坂なおみ 初V以来2年ぶり4強進出 イライラなし…余裕の完勝劇

 「テニス・全豪オープン」(16日、メルボルン)

 女子シングルス準々決勝で第3シードの大坂なおみ(23)=日清食品=が世界ランキング71位の謝淑薇(台湾)に6-2、6-2で快勝し、初優勝した2019年大会以来2年ぶりのベスト4に進出した。18日の準決勝で第10シードのセリーナ・ウィリアムズ(米国)と対戦する。女子ダブルス準々決勝で第7シードの青山修子(近藤乳業)柴原瑛菜(橋本総業)組は第2シードのエリーズ・メルテンス(ベルギー)アリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)組に敗れた。

 前後に揺さぶられても、好ショットを決められても、全て「想定内」として笑う心の余裕があった。第2セット第8ゲーム、大坂が3度目のマッチポイントをフォアの強打で押し切り、4強入りを一番乗りで決めた。

 1時間6分の試合中、怒りを出すことが一度もなかった。技巧派・謝淑薇のトリッキーな返球に乱されず、試合を支配。「全くイライラすることがなかった。何をやるべきか理解していたし、全てがはっきりと見えていた」。一度もブレークを許さない完勝だった。

 過去5度の対戦で4度がフルセット。唯一敗れた19年3月のマイアミ・オープン3回戦では「自分が未熟」と振り返った。もつれるパターンは相手のカウンターやスライスなど緩急を付けたショットに我慢できず、ミスから自滅する展開。そんな状況に陥らないよう、この日はリターンやラリーで深いショットを打つことを心掛け、ノータッチで決めるポイントを無理に狙わなかった。

 対策にぶれがないため、第1セットでは第1サーブ成功率が40%と低くても動じない。リターンで重圧をかけ「戦略だけに集中していた」。ミスは相手の23本に対して14本。最後までハイレベルのプレーを維持し続けた。

 得意のハードコートでの連勝を19に伸ばし、4度目の四大大会制覇へあと2勝。準決勝では過去2勝1敗のセリーナ・ウィリアムズと激突する。「試合の準備や管理が重要になる」と足元を見つめた。

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