「競泳・ジャパンオープン」（７日、東京アクアティクスセンター）

　日本代表の平井伯昌ヘッドコーチ（５７）が全種目終了後に取材に応じ、大会を総括した。不倫問題による処分から５カ月ぶりに復帰した、東京五輪代表内定者の瀬戸大也（２６）について、「４００メートル個人メドレーはよく頑張って優勝してくれた」とねぎらった。

　瀬戸は大会初日の４００メートル個人メドレーで復帰し、４分１２秒５７をマークして優勝した。平井コーチは「よく頑張った。なかなかトレーニングができない期間が長かったが、（処分明けの）年明けからは集中してトレーニングできていると聞いていたので」と安心した様子。「五輪の金メダル、メダル（を狙う）という意味ではまだまだだと思うが、きちんと持っている力を出し切るという特性は相変わらずだなと感心した」と、以前と変わらぬ勝負強さに目を細めた。

　一方で、大会３日目の２００メートルバタフライは３位、２００メートル個人メドレーは８位に沈み、体力面の課題を露呈した。平井コーチは「調子は７割くらいにはわりと戻るが、最後の１割の頂点までは時間がかかるもの。五輪本番まではまだ時間はあるので、早くコンディションを上げられるように焦らずにやってほしい」と注文をつけた。