レスリング協会、公金不正流用問題で全役員辞任案も 総額1400万円と報告

 日本レスリング協会は18日、臨時理事会をオンラインで開催し、国庫補助金などから日本代表コーチらに支払われる報酬の一部を不適切に使用していた問題で、責任の処遇をめぐって全役員がいったん辞任する案も浮上した。次回の理事会で決定する方針。当時のコーチ16人から計約1400万円を不適切に集めていたことなどをまとめた報告書を昨年末、日本オリンピック委員会(JOC)に提出したことを報告した。

 問題は2010年から3年ほどの間、当時の強化責任者がコーチから寄付金を募り、本来の選手強化を目的とした使途とは異なる食事代などに充てていたというもの。日本協会は昨年8月に不適切な会計処理を認める報告書をJOCに提出したが、再調査を求められ、当時のコーチ39人にヒアリングを行った上で、16人から総額1400万円弱の寄付を募っていたとの報告書を昨年12月24日に提出していた。

 JOCからの反応はまだないが、この日の理事会では責任の処遇も検討。当時の強化責任者だった高田裕司専務理事が辞任する案も出る中、「公金の目的外流用は、管理監督ができていない協会全体の責任ではないか」として役員全員がいったん辞任する案も浮上しているという。日本協会の顧問弁護士は「当時のことを知らなかった(現職)役員もいるのでどうなのか、全員が辞めればいいのかという話もある。選択肢として何がいいのかを考えたい」と話した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス