大相撲初場所の開催を決定 約900人をPCR検査「結果が出てどう対応するか」

 「大相撲初場所」(10日初日、両国国技館)

 日本相撲協会は8日、臨時理事会を開き、大相撲初場所の開催を正式決定した。「『緊急事態宣言』ならびに『東京都の緊急事態処置』と、協会の新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインに基づき、お客さまの健康と安全を確保するため、これまで以上の感染防止策を講じた上で安心安全な大相撲観戦とする」と発表した。

 理事会では政府指針に沿い、観客上限5300人を15日間、5000人を上限に変更することを改めて説明された。

 収容人数以外では協会員の外出、買い出しなど細かいルール。お客さんの館内で利用する飲食スペースも席数を減らすこと。ちゃんこの販売は中止することも決まった。グッズの売店も分散させる。

 職員のテレワークなども話し合われた。会議後に広報部の芝田山部長(元横綱大乃国)が電話対応。「テレワークに関しては場所中は困難ですけど、場所後はテレワークにも対応」と説明した。

 昨年の12月中旬から立浪部屋、荒汐部屋、宮城野部屋の白鵬が感染した状況も報告された。

 全協会員に対するPCR検査もこの日、行われ、初日前日の9日までには約900人の検査結果がまとまる見通しだ。「昨日からみなさんにお伝えしている通り。結果が出て、それからどういう対応をするかというのは感染症の先生方と執行部で話し合って、対応を決めて取組編成に入る」と同部長は話した。

 9日は土俵祭りの後、検査結果を待って、初日、2日目の取組を決める取組編成会議が行われる。通常は初日の2日前に行う取組編成会議を初日前日に行うのは異例の事態だ。

 「明日(9日)の夕方までにはちゃんと取組は決まると思いますけど」と同部長が見通しを示した。

 白鵬、荒汐部屋の感染した全10人の力士は全休が確実ながら、白鵬以外、陰性だった宮城野部屋の力士の出場可否はまだ決まっていない。同部長は「それも含めて専門家の話を聞いてからか今個別ではなくて、総まとめにしてやらなければいけないので。そういう話をまだ持つ段階ではないと。結果が出ないことには。宮城野部屋は陰性と出ていますが、それも含めて全部協会全体の状況を把握しないことには進んでいかないということ」と、手順を踏むことを強調した。

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