コロナ感染の白鵬は入院 芝田山広報部長「においがしないことから始まっている」

 日本相撲協会は5日、横綱白鵬(35)=宮城野=が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。3日に嗅覚(きゅうかく)異常の症状があり、4日にPCR検査を受検し、この日朝、陽性と判明した。三役以上では初の感染となった。

 白鵬には入院措置が取られた。接触したと考えられる宮城野部屋の力士、師匠・宮城野親方(元前頭竹葉山)らは5日にPCR検査を受ける。同部屋には十両石浦、炎鵬ら力士16人が所属している。

 電話取材に応じた芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「(白鵬は)においがしないというところから始まっている。いま現在、発熱とかの連絡は入っていない」と説明した。

 白鵬は初場所(10日初日、東京・両国国技館)出場へ向け、部屋で稽古をしていた。同部長によれば、同部屋のほかの力士の中に「症状を訴える者は出ていない」と言う。

 3場所連続休場中の白鵬は先場所後、横綱審議委員会から史上初の「注意」決議を受けた。初場所で進退を懸け出場することを求められていたが、出場は絶望的となった。

 年末年始にかけて、荒汐部屋では師匠の荒汐親方(元幕内蒼国来)と幕内若隆景、十両若元春ら力士10人の集団感染が発生。感染拡大を防ぐため、同部屋所属力士の初場所出場は難しい状況だ。

 白鵬以外の宮城野部屋力士の初場所出場に関しては、今後の結果次第。同部長は「検査して、だれもがみんな陰性であったなら、専門家の先生の話を聞かないと。荒汐部屋みたいにみんながかかってしまったというので、順次入院しているなら別ですが、今のところはまだ検査結果が出ていないので」と話すにとどめた。

 感染が拡大し、8日にも首都圏に緊急事態宣言が発令される見通し。初場所開催へ向け、同部長は危機感を強める。「ウイルスは勝手に移動しない。移動するのは人間。本当に外に出ないでください。自分たちも10日からの初日を目指してくださいと、そういう強い気持ちを持ってほしい。家族がどこか行ってきたというなら別だし、かかった人を悪く言うわけじゃない。なったものは仕方がないですよ。ただ、かかった人が、だれと接触したかは分からないけど、ウイルスは勝手に動かない」と協会員全員に感染予防の徹底を改めて訴えた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス