波乱の箱根 5強が軒並み崩れる 駒大3位も…超スローに向かい風、寒さも影響

 「箱根駅伝・往路」(2日、大手町~神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場)

 出場4回目の創価大が、5時間28分9秒で初の往路優勝を成し遂げた。2位には2分14秒差で東洋大が入り、5強と称されていた中では駒大の3位が最高。東海大が5位、早大が11位、青学大が12位、明大は14位と総崩れとなった。

 1区から異変があった。有力校がスピードランナーをそろえた中で、最初の1キロは3分33秒。テレビ解説の瀬古利彦さんが「史上最も遅いんじゃないか」と語った異例の超スローペースで始まった。その後もペースの上げ下げが激しいレース展開に。走った選手も想定外だったようで、東洋大の児玉悠輔(2年)は「最初すごいスローで周りの選手をみても驚いた感じだった。1キロ過ぎから塩沢さん(東海大)がペースアップして、おっとっとって」と、振り返った。青学大の吉田圭太(4年)も「ペースの上げ下げが激しくて、厳しいレース展開、苦手な展開になった」と、話した。近年前半勝負から顕著な中で、ゆったりとした流れは有力校にとってはマイナスに働いた。

 その後も各選手が「風が強かった」と振り返ったように、ほとんどの区間が強い向かい風にさらされ、タイムが伸びず。昨年は厚底シューズの旋風が巻き起こり、多くの区間で新記録が生まれたが、今年は2区のビンセント(東京国際大)の1つだけ。山上りの5区になると、気温がグッと下がり、青学大の竹石尚人(4年)など、足がけいれんする選手も続出した。創価大の往路優勝タイムは昨年の青学大の5時間21分16秒と比較して、約7分遅かった。

 総合2連覇を狙った青学大は、首位創価大とは7分35秒差で、連覇は絶望的な状況に。原晋監督は「優勝はもう嘘になる。確実にシード権を取りにいきたい」と、力なく話した。

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