貴景勝、初の綱とりへ闘争心全開 押して押して「勝つ気持ちで一日一日やり切る」

 日本相撲協会は24日、大相撲初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。大関貴景勝(24)=常盤山=が国技館でオンライン会見し、自身初の綱とりへ「闘争心」全開に挑む決意をみなぎらせた。重圧は一切なく、自身の磨きあげた突き押し相撲を信じるのみ。一方で初日から1日ごとに細かい目標を設定し、15日間を緻密にマネジメントする“オレ流”の綱とりプランも明かした。

 相撲人生の大勝負が近づいても貴景勝は変わらない。「今場所に限って何かいつもよりというのはない。いつも通りの番付発表」。パソコン画面の前で気負いなく言い切った。

 初の綱とりは精神面での戦い。「闘争心だと思う。負けたらどうしようじゃなく勝つ気持ちで一日一日やり切る。土俵に上がるのは1日せいぜい5分、10分。集中して負けたら実力が足りない。もう1回強くなればいい」と腹は固まっている。

 心は熱く、頭は冷静なのが24歳の勝負師。15日間を緻密に考えて戦い抜く。「初日は初日、2日目は2日目と細かい目標を達成して最後に大きな目標に近づける」と、独特のマネジメントで千秋楽、横綱昇進という大目標を果たすプランだ。

 先場所で2年ぶり2度目の優勝(13勝2敗)を果たし初場所では13勝以上の連続優勝が昇進の目安となる。幼少期より夢見た横綱のチャンスをつかんだ。

 「(綱とりは)全員が経験できることじゃない。経験することは人生の糧になる。伸び伸びとやっていく」と誓った。磨き続けた突き押し相撲を爆発させるのみだ。

 今年を「見つめ直した1年」と振り返る。コロナ禍の中、自身と向き合い押し相撲の原点に返った。基礎運動の量を増やし、もう一度、押しの強さ自体を強化。最後は賜杯を手にし、初の年間最多勝にも輝いた。先場所後に常盤山部屋所属になり、新たな気持ちで新年場所に臨む。

 11月場所前に元大関北天佑(故人)の次女で元モデルの有希奈夫人と結婚し公私充実。ただ、この日はクリスマスイブながら「いつも通り」とキッパリ。チキンもケーキもなく、初場所へ集中した。

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