能代工、最後の高校選手権敗退 来年4月に統合で改名 中山主将「伝統を引き継いで」

 「バスケットボール・全国高校選手権」(23日、東京体育館など)

 男子1回戦が行われ、名門・能代工(秋田)が九州学院(熊本)に72-77で敗北し、1回戦で姿を消した。来年4月に能代西高と統合し校名が能代科学技術高になるため、全国大会“最後の能代工”となった。

 前半から積極的に攻め、第3Qを10点以上の差をつけて終了。しかし第4Qに逆転され、力及ばず。小野秀二監督(62)は「コートで出ているのが自力の力。本来いけるところをミスが出て相手に持っていかれる。今年はこのゲーム展開が続いていたので、そこを改善できなかった」と振り返った。

 能代工は日本人で初のNBA選手となった田臥勇太(現宇都宮)の在籍時に総体、国体、選抜大会を3年連続で制し、史上初の9冠を達成。人気漫画「スラムダンク」に登場する高校のモデルにもなっている超伝統校だ。

 歴史ある名前で挑む最後の大舞台に中山玄己主将(3年)は「(世間から最後だと)今まで言われ続けてきて、自分の中ではプレッシャーに感じるといいプレーができないので、あまり感じないようにしていた」と振り返る。能代工の伝統に幕を下ろしたが、中山は「今日、何本か自分たちのいいバスケットができたと思っている。後輩はその姿を見ていると思うので、これから能代工業のバスケットとか、伝統を引き継いでいってほしい」と後輩へ思いを託した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス