日大・QB林大希 11月末右肩じん帯断裂でも奮闘「エースとして歩めたことは誇り」

 「アメフト・甲子園ボウル、関学大42-24日大」(13日、甲子園球場)

 日大エースQBの“証し”「10」を背負い、最後まで全力を貫いた。林大希(4年)は「4年間苦しかったけど、日大フェニックスとして、エースとして歩めたことは誇り」と涙をこらえながら思いを口にした。

 1年生で出場した17年も10番で優勝に貢献。しかし翌年の悪質反則問題で出場停止、下位リーグ降格とどん底を経験した。騒動から3年、エースは橋詰功監督と時にはぶつかりあいながらチームを再建してきた。

 「昨日、監督から託された。『エースはお前や』と」。11月末、関東決勝の桜美林大戦で右肩のじん帯を断裂。約2週間、全く練習ができなかったが2人の思いは同じだった。「監督からは『指導者失格かも』と言われたけど、僕は右腕が使えなくなっても出場するつもりだった」。痛み止めの注射を打ち、19回中10回のパス成功で172ヤードを獲得。第1Qはリードを奪った。

 激動の4年間も「つらいことが全て消えるくらい、ここで試合ができて、仲間と戦えたことがうれしい。全部忘れました」。晴れやかな表情を浮かべたエースが学生アメフトに幕を下ろした。

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