立浪部屋でクラスターか 天空海と幕下力士の計7人がコロナ感染

 日本相撲協会は11日、茨城県つくばみらい市の立浪部屋に所属する幕内天空海(30)と幕下以下力士6人が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。10日に同部屋の幕下以下力士3人が陽性判定。同日に濃厚接触者17人がPCR検査を受け、この日、7人が新たに陽性と判明した。

 同部屋所属力士は19人中、計10人が感染。4月の高田川部屋、9月の玉ノ井部屋に続き角界3部屋目の集団感染発生となった。師匠の立浪親方(元小結旭豊)、幕内明生、豊昇龍は陰性だった。

 協会によれば、陽性者10人のうち、1人は入院。9人は11日中に指定ホテルで隔離される予定という。

 協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が電話取材に応じ、「ほとんどが無症状。入院した1人は副鼻炎があって、その子は病院に入ってます。重いという症状はない」と説明した。

 全部屋が出稽古は禁止されており、同部屋力士らの行動記録からも他部屋の力士との接触はないと判断。同部屋に対しては秋場所の玉ノ井部屋と同様、隔離する措置を取り、「部屋の中だけで感染を抑えてしまおうということで対処していっています」と同部長は語った。部屋からの外出が禁止され、部屋の外に住んでいる関取は自宅で待機する。

 全国的に感染状況が悪化し、改めて感染力の恐ろしさを痛感。同部長は「4月に高田川さんとこが感染して、9月場所の前に玉ノ井さんところが感染した。協会員はこのコロナ感染においては十分に注意をしている。注意していても感染力が強いということにおいて、なかなかこれを防いでいくのは容易なことではない。現状、コロナ感染ウイルスがどんな状況かは協会から常に発信しているから、置かれた状況はどうなのかは分かってもらっているとは思うけど、やはりどこかのタイミングで誰かが、感染してきてしまう。無症状の人もいるから。それが怖いところ。誰も責められない。いち早く判明したところから手を打って、隔離をして抑えていくことが大事」と危機感を強めた。

 秋場所は玉ノ井部屋所属力士28人が全員全休したが、来年初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)はまだ約1カ月あり、立浪部屋の力士が出場することは十分に間に合う。同部長は「今の症状で順調にいけば1月場所は問題ないと思う」と、話した。

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