花田秀虎がアマ横綱 大学1年では36年ぶり快挙「勝つために来て勝ちました」

 「相撲・全日本選手権」(6日、両国国技館)

 花田秀虎(19)=日体大=が決勝で山口怜央(近大)を押し出して初優勝し、アマチュア横綱に輝いた。大学1年での制覇は高校3年から2連覇した日大の久嶋啓太(大相撲の元幕内久島海=故人)以来36年ぶり2人目の快挙。日体大勢では2002年の大西雅継(元関脇嘉風=現中村親方)以来の優勝。花田は準決勝で松園大成(日体大)を突き落とした。3位は松園と川渕一意(日大)。

 国技の将来に向けて頼もしい逸材がビッグタイトルを手にした。花田が184センチ、138キロの均整のとれた体で躍動。決勝は鋭い出足のもろ差しから右喉輪を伸ばし、一気に山口を押し出した。19歳の若さでアマチュア横綱になり「勝つために来て、勝ちました」と胸を張った。

 大学1年での優勝は同じ和歌山県出身の久嶋さん(故人)以来36年ぶりの偉業。久嶋さんが大相撲の田子ノ浦親方だった時に指導を受けたことがあるといい「偉大な方で、ずっと目標にしてきた」と2012年に死去した先人に思いをはせた。

 栄冠をつかんでもガッツポーズをせず、小さくうなずくだけ。喜びを前面には出さず「相撲は国技。礼儀が尊重される。横綱、大関もやっていない。そうなっていきたい」と口元を引き締める。憧れは元横綱千代の富士。前途洋々のホープは大横綱を夢見て心身を磨いている。

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