高橋大輔“洗礼”まさかの3位 アイスダンス初陣も「普段しないミス」出た

 「フィギュアスケート・NHK杯」(28日、東和薬品ラクタブドーム)

 アイスダンスでデビュー戦の2010年バンクーバー五輪銅メダリスト、高橋大輔(34)と村元哉中(27)=ともに関大KFSC=のコンビは合計157・25点で3組中3位。小松原美里(倉敷FSC)コレト・ティム組が179・05点でGP初優勝した。

 リンクの魔物は、レジェンドにも容赦なかった。クラシックバレエの「ラ・バヤデール」の荘厳な世界観を表現していた村元、高橋組。しかし、中盤のツイズル(多回転ターン)で高橋が突然ぐらつき、両手をついた。「転倒しかけて…。あそこまでの失敗は普段の練習ではしない。これが試合なのかな」

 他にも要素をつなぐトランジションでエッジが引っかかるなど「普段しないミスがありびっくりした」と言う。原因は「テクニカルよりメンタル」と自己分析。「2人でやっている部分なので、(自己判断で)3回転にすればいいやというのはできない。常に神経を使っている」。同調性を競うアイスダンスならではの洗礼だ。

 それでも、着実に歩は進めた。相手を持ち上げて滑走するストレートラインリフトでレベル3、抱え上げて回転するローテーショナルリフトでレベル4の評価を得るなど、1年に満たないキャリアで複雑な技をこなした。

 この日の演技を「70点」と採点した村元に、高橋は「30点くらい。まだまだ自分自身でできると思う」と気概を見せた。「どこを改善し、どこを強みにするか探りやすくなった。着実に乗り越えていきたい。その先に五輪を迎えられたら」。デビュー戦は3組中3位。ただ、夢への視界は良好だ。

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