陸上男子やり投げで２０１２年ロンドン五輪代表のディーン元気（２８）＝ミズノ＝が２７日、フィンランドでの約３カ月の合宿に向け、成田空港から出発した。出発前に応じた取材では「泥くさい基礎トレーニングが増える。しっかり質を求めたい」と意気込んだ。

　やり投げ大国のフィンランドは「行くのは１０回目ぐらい。第２の練習拠点」。昨年１１月～２月も訪れ、８月のセイコー・ゴールデングランプリの優勝につなげた。コロナ禍だが、合宿地のクオルタネは「家は平均で４キロに１軒。感染リスクはこっちよりはるかに低い」と言う。

　現地でお正月を迎えるため、「しっかりお餅は持って行きます。１・２キロぐらい。新年に食べながらトレーニングを頑張りたい」と“ご褒美”も持参する。さらにクロスカントリースキーに「気分転換」で挑む予定だ。

　帰国後の目標は、「早い段階で８５メートルの（東京五輪の）参加標準を超えたい」。２度目の大舞台出場へ、まずは北欧の地で腕を磨く。