史上最小の挑戦?柔道156cm永山竜樹、無差別級に出る「全日本選手権挑戦します」

 柔道男子60キロ級で東京五輪補欠代表の永山竜樹(24)=了徳寺大職=が18日、体重無差別の全日本選手権(12月26日、講道館)に初挑戦する意向を示した。自身のツイッターで「全日本選手権挑戦します!ずっと無差別で試合してみたかったので楽しみです!」と投稿した。

 永山は男子最軽量の60キロ級で現在世界ランク1位。右組みだが、左右の担ぎ技、内股、捨て身技など抜群の身体能力から繰り出す投げ技のキレは随一。惜しくも東京五輪代表は逃したが、国際大会では無類の強さを誇り、世界選手権では2大会連続で銅メダルを獲得している。

 体重無差別の全日本選手権は例年、重量級以外では前年の決勝進出者、世界王者(五輪王者)らに推薦枠が与えられていたが、今年は新型コロナウイルスの影響で4月から延期されたこともあり、各階級の東京五輪代表、同補欠らにも特別に枠を拡大。そのため、五輪代表補欠の永山も挑戦権を行使することになった。

 18年大会では、同じく60キロ級の世界王者で身長160センチの高藤直寿(パーク24)が出場(初戦=2回戦敗退)しているが、永山はさらに小柄の156センチ。体重100キロ以上の猛者が集結する大会で、過去に類を見ないほどの“史上最小クラス”の挑戦となりそうだ。

 ただ、1990年大会で中量級の古賀稔彦氏が準優勝した時とは違い、現行ルールでは旗判定がなく、足を取る技も禁止されているため、軽量級選手にとってはきわめて厳しい戦いとなることは必至。小さき業師の大きな挑戦に注目が集まる。

 ◆永山 竜樹(ながやま・りゅうじゅ)1996年4月15日、北海道出身。4歳から柔道を始め、愛知・大成中・高を経て東海大に進学し、卒業後は了徳寺大職。17年から3年連続で世界選手権に出場し18、19年は銅メダルを獲得した。右組みで得意技は背負い投げ。以前は158センチと公称していたこともあるが、身長156センチ。減量前の体重は67キロ。

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