宇良が4連勝 勝ち越し王手「ここから一番が遠かったりする」
「大相撲11月場所・10日目」(17日、両国国技館)
2度の右膝手術を乗り越え、18年初場所以来16場所ぶり十両復帰した人気業師の宇良(28)=木瀬=が剣翔(追手風)を引き落として4連勝で7勝目(3敗)を挙げた。
巨漢相手に頭を付けて食い止める。左からおっつけて相手の右腕を抱えると、瞬時に引っ張り込んで倒した。
「しっかり自分の相撲が取れた。止まっている時間もあった。こうすれば、崩れるんじゃないか、と、体が動いてくれて良かった」と納得の内容だった。
幕内実績もある実力者に完勝。「初日から変わらず挑めている。自信というのはないけど、とにかく不安しかないので。不安な気持ちをプラスにもっていけたらな。ケガをして努力したことが通用するのか、またケガという思いもあって…」と10日間、とにかく必死に闘い続けている。
5日目には大技「居反り」を決めて沸かせるなど、アクロバット力士の本領を発揮。来場所の十両残留を濃厚にする7勝だが、目標は勝ち越し。「ここから一番が遠かったりする。一日一番頑張りたい」と、気を引き締めた。