張本智和、2大会連続メダル死守「合格点」8カ月ぶり実戦「緊張感が懐かしい」

 「卓球・男子W杯」(15日、威海)

 3位決定戦が行われ、世界ランク4位で東京五輪代表の張本智和(17)=木下グループ=は、同18位の張禹珍(韓国)に4-3で勝利した。銀メダルだった前回大会に続く銅メダルで、3月のカタール・オープン以来8カ月ぶりの国際大会を飾った。

 張本はフルゲームの大接戦を制すと、かみ締めるように拳を握った。2ゲーム続けて落としてからの逆転勝利に「ずっと苦しい試合だった。内容は良くなかったが、勝ち切ることができてホッとした」と汗をぬぐった。

 準決勝ではリオデジャネイロ五輪金メダルの馬龍(中国)を3-1と追い詰めてから3-4と悔しい逆転負けを喫したが、しっかり切り替えて2大会連続のメダルを死守。8カ月ぶりとなった今大会は、中国政府のコロナ対策で渡航後8日間の完全隔離が課されるなど難しい環境だったが、来夏の五輪に向けて日本のエースとしての風格を漂わせた。

 久々の実戦を終えて「一番は緊張感が懐かしい」と勝負師としての実感を口にし、「試合ならではの緊張感や、勝った時の達成感、喜びも苦しさも経験できた。メダルも獲れて、まずは合格点かなと思う」と充実した様子。このまま中国に滞在し、次戦のファイナル(19~22日、鄭州)ではさらにギアを上げる。

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