ソフトボール・上野由岐子連覇!14K完封 五輪向け自分見つめ直す

 「ソフトボール・日本女子リーグ、ビックカメラ高崎1-0ホンダ」(8日、パロマ瑞穂野球場)

 決勝トーナメントで決勝と3位決定戦が行われ、リーグ2位のビックカメラ高崎が決勝でリーグ3位のホンダを下し、2連覇で通算13度目の優勝を果たした。先発した日本代表のエース・上野由岐子(38)は、139球を投げた7日の準決勝から連投。3安打14奪三振で完封した。上野は今大会の「最高殊勲選手」に選ばれた。リーグ1位のトヨタ自動車は3位となった。

 走者を背負えばギアが上がる。最大のピンチは七回、1死一、二塁から米国代表のカーダ、続く棚町を2者連続空振り三振。犠飛の1点を守り抜く完封に上野はこん身のガッツポーズを繰り出した。「最後は力んでしまった」と猛省したが、得点圏に走者を置く3度の場面はすべて2者連続三振で切り抜けた。

 準決勝との2日間で計269球。イニング間にベンチ奥に下がっていた理由を「コンディショニングがあまりよくなくて、ケアをしていた」と明かした。9月の開幕戦で打ち込まれるなどリーグ後半節で苦しんだのは、今年の五輪開催にピークを合わせていたからだ。「言葉で(自分を)鼓舞するしかない状況だった」と振り返る。

 それでも、土壇場で見せた今季一番の投球。五輪を想定した決勝で「こういう投球ができたことは収穫」と手応えは残った。来年の開催を信じ、オフは「もう一度やり直さなければいけない。ソフトボールは金メダルを期待されている。自分は何をしないといけないのか」とレジェンドは自らに問いかけた。

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