虎党力士・朝阪神が白星発進「前に出られた」能見ら構想外に「血の入れ替えと思う」
「大相撲11月場所・初日」(8日、両国国技館)
大好きな阪神タイガースをしこ名にする東序二段38枚目の朝阪神(20)=高砂=が風武(武蔵川)を寄り切って白星発進した。
小さい相手に立ち合い、よく見て当たって、左差し。しっかりつかまえて一気に出た。「自分の(突き押し)相撲ではなかったけど、前に出られた。まだ思い切り当たれていないのでちょっとずつ圧力をかけていきたい」と、上々の手応え。
先場所は自己最高位の西序二段15枚目で白星発進後、4連敗を喫し3勝4敗で終えた。初の三段目へ向け、仕切り直しとなる。「今回は4連敗しないように。(三段目は)あとちょっと。そろそろ決めたい」と気合十分。
大阪府泉大津市出身で幼少期よりプロ野球・阪神の大ファン。18年春場所、朝塩本から改名した。今季限りで福留、藤川、能見、上本ら阪神を支えてきた選手が構想外。さみしい思いはあるが「血の入れ替えと思う」と、語った。
“本家”は前日、シーズン2位を確定。ドラフト1位で近大の強打者、佐藤を引き当てるなど、明るい材料もある。「来年に向かって頑張ってほしい」と、来季こそVを祈願していた。