本田望結、姉妹全日本ならずも定まった覚悟 飛躍の女優業と二刀流継続「来年は姉と」
「フィギュアスケート・東日本選手権」(6日、小瀬スポーツ公園アイスアリーナ)
12月の全日本選手権(長野)出場の懸かる大会が開幕した。女子ショートプログラム(SP)が行われ、今季シニア初参戦で女優の本田望結(16)=プリンスホテル=は39・34点の26位で上位24人が進出するフリーに残れず、姉の真凜との姉妹での全日本出場はならなかった。真凜(19)=JAL=は8位。樋口新葉(19)=明大=が70・71点で首位発進で、7日のフリーに進んだ。
姉の真凜と姉妹での全日本出場を目指した望結だったが、ジャンプのミスが続き、得点を伸ばしきれなかった。それでもアップテンポなSP「My Dilemma」にのり、最後はキレのあるステップをみせた。今季は練習から納得いかない日が続いていたという。それだけに「練習の内容から考えると、今日は自分ができることを詰め込めた。点数をみて言うと恥ずかしいけど、悔いはないです。気持ちを強く出せた」と、前を向いた。
新垣結衣や広瀬すず、永野芽郁ら数々の若手女優の登竜門となっている年末の全国高校サッカー選手権の応援マネジャーに就任することも決定。今後は女優としての飛躍も期待される中だが、この日、改めてフィギュアスケーターとの“二刀流”を継続する意思を示した。「来年に向けて頑張りたいという気持ちが強く出た試合だった。来年は姉と一緒に全日本に出られるように頑張っていきたい」と、覚悟を口にした。
本田武史コーチが「忙しい中でも30分でも時間があれば、リンクにきて練習する子」と話す努力家は、まだまだ自分の可能性を追求していく。