高砂親方が愛弟子・朝乃山にハッパ「優勝つかみとれ」 朝青龍に大ちゃん節さく裂も

 「大相撲11月場所」(8日初日、両国国技館)

 12月9日に日本相撲協会定年の65歳の誕生日を迎える高砂親方(元大関朝潮)が4日、師匠として最後の本場所となる11月場所を控え、オンラインで記者会見した。19年夏場所以来の優勝を目指す弟子の大関朝乃山に「優勝の仕方は知っている。どうやってそれをつかみとるか」と、はなむけの優勝を期待。一方で暴行問題の引責で引退した元横綱朝青龍については「自業自得。本人にそう言っといて」と“大ちゃん節”で笑わせた。

 「大ちゃん」の愛称で親しまれた高砂親方が、11月場所後の12月9日に定年を迎える。会見では、らしい“大ちゃん節”で入門から43年に及ぶ角界人生を振り返った。

 近大から1978年春場所で初土俵。現役時代の一番の思い出には85年春場所に果たした唯一の優勝を挙げた。「阪神タイガースが優勝した、その年に。阪神も十何年ぶり。俺は1回きりだったけど」。89年春場所限りで引退し、師匠として朝青龍や朝乃山らを育ててきた。

 朝青龍引退のきっかけとなった2010年の暴行問題では、親方も2階級降格処分を受けた。その朝青龍をもう一度育てるとしたら?という問いに「もう、その質問にはノーコメント」と言いながら、「しょうがないよね、あれだけのことしたんだから。かばうにかばいきれないところはある。自業自得。本人にそう言っといて」とおどけて笑わせた。

 続けて「問題を起こす横綱もいた。いろいろ苦労はした。落ち着いてきたら朝乃山がひょこひょこひょことタケノコのように伸びてきた。いろんな意味でついている人生」と話し、頬を緩めた。

 その朝乃山には「先場所のように初日から3連敗はやめてもらいたい」と冗談めかしつつ、「優勝を1回しているから、優勝の仕方は知っている。どうやってそれをつかみとるか」とハッパ。定年までに朝乃山が綱を締める姿を見ることはできなかったが、「あんまり欲をかくのはよくない。腹八分目がちょうどいいんじゃないか。いい師匠人生を送らせてもらった」と穏やかに目を細めていた。

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