サーフィン川合美乃里、WG出場へ準々決勝トップ通過 五輪会場の波「対応怖い」

 「サーフィン・ジャパンオープン」(2日、一宮町釣ケ崎海岸)

 来年5月の東京五輪最終予選を兼ねたワールドゲームズ(WG=世界選手権に相当、エルサルバドル)の出場権を懸け、東京五輪会場で行われた。女子準々決勝では18年WG代表の川合美乃里(19)が2組を10・87点でトップ通過。1組は前田マヒナが1位、脇田紗良が2位で3日の準決勝に進んだ。東京五輪出場権を持つ松田詩野は同組3位で敗者復活3回戦に回った。男子は大原洋人が準決勝に進出した。

 WG出場を狙う川合が、力強い波乗りで存在感を示した。終盤では波の頂点で鋭く板を返すオフザリップを鮮やかに決め、5・60点。2本の波乗りの合計点で争う中、4本目も5・27点と高得点をそろえて勝ち進んだ。

 徳島県出身の19歳。現在は五輪会場でもある一宮町を拠点とする。五輪会場の波は「すぐ変わっちゃう。対応するのが怖い」。得点の出る波を選ぶため、同日に行われた2回戦の後は、1度帰宅しながらも、ライブ配信で波を確認した。

 五輪への思いは人一倍だ。国内外で活躍する川合は、五輪代表候補として注目を浴びたが、五輪予選の出場権を懸けた昨年大会を準々決勝で敗退。悔しい思いもしただけに、「体を作ってレベルアップしたい」。コロナ禍は下半身のトレーニングを重点的に行い、日本の小さな波に合わせるために体重を3~4キロ減らした。「サーフィンの調子は結構いい」と自信も十分。五輪出場のチャンスをつかみ取るため、まずはWG出場権を獲得する。

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