「陸上・東京陸協ミドルディスタンス・チャレンジ」（２７日、駒沢陸上競技場）

　女子１５００メートルは４分５秒２７の日本記録を持つ田中希実（２１）＝豊田自動繊機ＴＣ＝が４分１０秒４１で１位だった。２４日の木南道考記念８００メートルで転倒しながらゴールした。一時は左肩も回らない程の痛みと疲労が残ったが、この日は２位に６秒以上の差をつけ「うまくまとめられて良かった」とうなずいた。

　今後は東京五輪の参加標準記録を突破済みの５０００メートルに重点を移し、１２月４日の日本選手権・長距離種目（ヤンマースタジアム長居）で東京切符を狙う。場数を踏めてないことや、９月に日本歴代３位を記録したライバル・広中璃梨花（日本郵政グループ）らの存在もあり「怖い方が大きい」と不安もあるが、「いつも通りの自分で臨みたい。８００と１５００（の経験）をしっかり生かせられるように」。スピードを生かした走りを誓った。