11月場所番付発表 隆の勝が新三役、照ノ富士が17場所ぶり三役復帰

 日本相撲協会は26日、11月場所(11月8日初日、東京・両国国技館)の番付を発表した。東正位横綱は白鵬(宮城野)、西の横綱に鶴竜(陸奥)が就く。先場所、けがで全休した両横綱には横綱審議委員会から批判が挙がっており、再起し、結果を出さなければ厳しい立場となる。

 秋場所で初優勝した正代(時津風)が7月場所の朝乃山以来の新大関場所。時津風部屋から新大関は1963年春場所の豊山以来57年ぶり。熊本県からは1962年名古屋場所の栃光以来58年ぶりとなる。東農大出身では豊山以来2人目で学生相撲出身では朝乃山に続き9人目。28歳10カ月での新大関は年6場所制となった1958年以降の初土俵力士では高齢7位。

 秋場所12勝を挙げた貴景勝(千賀ノ浦)が東大関、同10勝の朝乃山(高砂)が西大関に就く。

 秋場所、西前頭筆頭で10勝を挙げた隆の勝(千賀ノ浦)が新三役で新関脇に昇進。千葉県出身の新関脇は1990年名古屋場所の琴富士以来30年ぶり。新三役は2012年初場所の若荒雄以来8年ぶりとなる。千賀ノ浦部屋からは昨年初場所の貴景勝以来の新関脇で新三役は初めて。

 元大関の照ノ富士(伊勢ケ浜)が2017年九州場所以来17場所ぶりの三役復帰で東小結。小結に就くのは初めてとなる。大関経験者が平幕に陥落後、初小結は史上初。元三役が序二段に降下した後、三役復帰するのも史上初。

 西小結も大関経験者の高安(田子ノ浦)。2017年初場所以来22場所ぶりの小結で三役は初場所以来4場所ぶり復帰となる。

 29歳の天空海(立浪)が初土俵から59場所目で新入幕を果たした。立浪部屋からは現師匠が継承して以降、先場所の豊昇龍に続き5人目。茨城県出身では2011年名古屋場所の高安以来、戦後13人目となる。

 秋場所で十両優勝の千代の国(九重)が2019年春場所以来9場所ぶり幕内に返り咲いた。幕内から幕下以下に降下後、幕内復帰を2度経験したのは和歌乃山、玉飛鳥以来史上3人目。幕下から十両を1場所で通過は2013年秋場所の遠藤以来になる。

 琴勇輝、琴ノ若(ともに佐渡ケ嶽)、千代翔馬(九重)も再入幕。琴勇輝の9回目入幕は昭和以降5位タイ記録となる。同1位は大潮の13回。

 新十両はなく、再十両が貴源治(千賀ノ浦)、常幸龍、宇良(ともに木瀬)、千代の海(九重)の4人。人気業師の元幕内宇良は2度の右膝手術を乗り越えて2018年初場所以来16場所ぶりに関取返り咲き。元幕内が序二段に降下し、再十両は初場所の照ノ富士以来、史上2人目となる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス