本田太一、ラストシーズンに憧れの曲使用 コロナ禍も「しゃあない」

 「フィギュアスケート・近畿選手権」(3日、大阪府立臨海スポーツセンター)

 全日本選手権(12月23~27日、長野・ビッグハット)の予選を兼ねて行われた。男子ショートプログラム(SP)は、友野一希(22)=同大=が86・47点で首位。今季限りで引退を表明している本田真凜、望結、紗来の兄、本田太一(22)=関大=は、66・34点で4位スタートとなった。

 本田は冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)でステップアウト。続くフリップ-トーループの連続3回転は成功したが、最後のトリプルルッツで踏みきりミスをとられた。それでも「全体的にまとまった演技ができたことは次につながるかな」と手応えは残った。

 ラストシーズンに選んだSP曲は「エンシェント・ランド」。本田は「僕自身が憧れていたアレクセイ・ヤグディン選手が(優勝した)ソルトレークシティー五輪(2002年)のエキシビで使っていた曲。高校生くらいから、(自分が)引退するときには使おうと思っていた。彼の強い滑り、男らしさを出せるように、それを表現できればと思っている」と説明した。

 妹たちときょうだい一丸で戦ってきた競技人生のラストは、コロナ禍に見舞われた。競技会の減少で今後も不安はあるが、「大学4年で引退するアスリートはみな同じ悩みだと思う。関西風に言うとしゃあないという気持ちが一番強い」と明るく、「もともとラストシーズンで1試合1試合を大事にしてきた」と動じることはない。4日のフリーへ「これが引退のフリープログラムになるので、いい演技をして次につなげたい」と意気込んだ。

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