新大関正代（２８）＝時津風＝の祝福に、故郷熊本の人気キャラ、くまモンも３０日、時津風部屋にかけつけた。口上に用いられた「至誠一貫」の四字熟語入りのサインとともに記念撮影など行った。

　村井浩一熊本県東京事務所長が蒲島郁夫知事のメッセージを代読した。

　「正代関、この度の大関昇進、誠におめでとうございます。

　本県では、天草市出身の栃光関以来、５８年ぶりとなる偉業に、県民の皆様とともに心からお祝い申し上げます。

　優勝の大一番は、私も宇土市の会場で、御両親が見守られる中、多くの地元ファンの皆様とともに、手に汗握り、大声援を送らせていただきました。

　苦しい場面を跳ね返しての勝利の瞬間に沸き起こった歓声と拍手は、まさに県中に響き渡りました。

　何よりも、決して諦めることなく戦う正代関の姿は、熊本地震、新型コロナウイルス感染症、令和２年７月豪雨災害という３つの困難に立ち向かう熊本の姿に重なるもので、全ての県民に感動と勇気を与えて下さいました。

　十一月場所で、大関として土俵に上がられる勇姿を、県民の皆様とともに心待ちにしております。そして、正代関の次なる夢の実現に向け、今後一層のご活躍を心より祈念いたします」（原文まま）