大相撲秋場所で初優勝し大関昇進を確実にした関脇正代（２８）＝時津風＝が昇進伝達式を翌日に控えた２９日、都内の部屋から電話で使者待ち会見を行った。注目の口上で使う言葉に関し「四字熟語です」と明かした。

　「熊も本も入っていない」と地元にちなんだものではない。「知ってるんですかね？どうなんですかね。難しいかな。聞いてない人の方が多いかもしれない。僕には分からないですけど」と、難解な部類の四字熟語を示唆した。

　元横綱貴乃花の「不撓不屈（ふとうふくつ）」、「不惜身命（ふしゃくしんみょう）」、元大関で幕内琴奨菊＝佐渡ケ嶽＝の「万里一空（ばんりいっくう）」クラスの言葉となりそう。

　前日、一夜明け会見の後、３つの候補から一つに絞った。「こうありたい、こういくという感じです。言葉はシンプルだけどすごい難しい」と言う。

　師匠にも相談し「いい言葉、オレはいいと思う」と言ってもらった。口上を口に出して練習を重ね、３０日の本番に臨む。「なるべくかまないように。プレッシャーはやめてください。緊張すると口が渇く。ギリギリまで水を飲んでいるかもしれない」と、早くも緊張感を高めていた。