“浪速のロッキー”赤井氏が日本ボクシング連盟普及委員に就任 幻のモスクワ五輪候補

 国内のアマチュアを統括する日本ボクシング連盟は22日、俳優でタレントの赤井英和さん(61)が、同連盟の男子普及委員に就いたことを発表した。25日に就任会見を行う。

 赤井さんはアマ時代に浪速高でインターハイ優勝、近大では1980年のモスクワ五輪の代表候補になったが、日本のボイコットによってプロへ転向し、“幻の五輪代表”となった。

 プロでは当時の日本記録となるデビューから12連続KOを記録し、“浪速のロッキー”として人気を博した。しかし、世界初挑戦となった83年のWBC世界ジュニアウエルター級(現スーパーライト級)王者、ブルース・カリー(米国)戦で7回KO負け。85年、2度目の世界挑戦を控えた前哨戦(対大和田正春)で、7回KO負けを喫した。試合のダメージによる脳内出血で生死の境をさまよったが、一命を取り留め引退した。プロ時代の戦績は21戦19勝(16KO)2敗。

 芸能界へ転向した赤井さんは、母校の近大で総監督を務めるなど、アマボクシングとの関わりを持っていた。長男の英五郎もアマ選手として東京五輪を目指したが、昨年の全日本選手権で敗れていた。

 日本ボクシング連盟は先月、女子の強化、普及委員にお笑いコンビ、南海キャンディーズの「しずちゃん」こと山崎静代さん(41)の就任を発表。著名人の起用で競技の認知度アップや競技人口の底辺拡大を目指している。

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