琴勝峰3連勝で1敗守ってV争い名乗り 15歳上・松鳳山を強烈ひねり「勝手に体が動いた」

 「大相撲秋場所・6日目」(18日、両国国技館)

 21歳のホープ、琴勝峰が3連勝で5勝目を挙げ、1敗を守りV争いトップに並んだ。36歳の松鳳山を技ありの下手ひねりで仕留め、若さ生き生き。次世代を担う黄金世代の出世頭は7日目、同学年で元横綱朝青龍のおい、豊昇龍を迎え撃つ。

 15歳上の、大ベテランの張りにも琴勝峰は動じない。右から小手に振って崩すと、最後は下手を強烈にひねって松鳳山を横転させた。

 元気はつらつ、動き勝って5勝目。「落ち着いていた。(ひねりは)初めて。ホントに勝手に体が動いたって感じで」と本人もびっくり。身長191センチ、体重156キロの堂々たる体で柔らかさも併せ持つ次世代ホープだ。

 新入幕の先場所は初日から5連勝。だが「相手に合わせて自分の相撲を見失った」と後半失速し、8勝止まり。今場所は「焦っても仕方がない。落ち着いていく」と自らに言い聞かせ土俵に上がる。「しっかり先場所の経験を生かす」と、ここから真価が問われる。

 1敗トップでV争いにも「先は長い」と気は緩めない。元横綱大鵬の孫で幕下納谷らもいる黄金世代。7日目は高校時代からの宿敵で自身より1場所遅れで新入幕した豊昇龍と激突する。対戦はプロでは2戦全勝。「誰が相手でも負けない」と世代トップは譲らない。

 先場所後は千葉県柏市の実家に帰省し、母の秘伝「貝の鍋」を食べ英気を養った。家族は柏駅前で居酒屋「達磨」を営み人気店。最近は常連以外の相撲ファンも続々と訪れる。

 5、6月はコロナ禍で売り上げが壊滅的だっただけに、父の手計学さんは「満員御礼になってくれれば」と、愛息効果に期待する。

 店で相撲を見て仕込みをするが、徐々に愛息の取組時間が営業開始の午後5時に近くになってきたのが困ったもの。「取組直後だと、手が震えて包丁持つのが危ないんですよ」。父の手を守るためにも!?盤石の星をまだまだ重ねる。

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