走り幅跳び・橋岡優輝が今季世界最高! 日本選手権にも自信「日本新記録を狙って」
「陸上・日本学生対校選手権」(11日、デンカビックスワンスタジアム)
男子走り幅跳び決勝が行われ、日本歴代2位の8メートル32の記録を持つ橋岡優輝(日大)が向かい風0・6メートルの条件下、今季世界最高となる8メートル29の大会新で2年ぶり2度目の優勝を果たした。競技は通常6回の試技を4回に減らして行われた。男子3000メートル障害では、7月に日本歴代2位の8分19秒37をマークした三浦龍司(順大)が8分28秒51の大会新で制した。大会は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、無観客で行われた。
橋岡は4本目の記録を聞くと、端正な顔をほころばせた。8メートル29は16年リオ五輪なら銅メダルに相当。「4本目でやっと自分の思い描くような跳躍に近づいてきた。助走から踏み切りまでスムーズだった」とうなずいた。
自粛期間は特別なトレーニングを行った。両親を交互におぶったり肩車したりしてスクワットしたといい、「重り代わりにしました」と笑いながら振り返る。8月の今季初戦では8メートルに届かなかったが、ようやく成果を発揮した。
10月には4連覇が懸かる日本選手権が同じ会場で行われる。今季世界最高に「日本新記録を狙っていける手応えを感じさせる跳躍」と自信は十分。五輪でメダルを獲得するためにも、まずは日本の頂点に立つ。