瀬戸大也、五輪へスイッチオン コロナ渦でプールから遠ざかり…「死ぬほどきつかった」

 「競泳・早慶対抗水上競技大会」(28日、東京辰巳国際水泳場)

 2019年世界選手権個人メドレー2冠で早大OBの瀬戸大也(26)=ANA=が約半年ぶりのレースに出場し男子200メートル個人メドレーで1分58秒62だった。自己ベストからは3秒07遅れたが、代表に内定している来夏の東京五輪へ再出発を果たした。世界選手権男子200メートル平泳ぎ銅メダルの渡辺一平(23)=トヨタ自動車、同種目で急成長中の佐藤翔馬(19)=東京SC=も出場した。

 モチベーションの低下を嘆いていた瀬戸が迎えた、東京五輪延期決定後の初レース。「死ぬほどきつかった」と苦笑いを浮かべたが「自分の中では合格ライン」。どこか吹っ切れた様子で振り返った。

 2月までは自己ベストを次々と更新。金メダルへの歩みを進めていたが、コロナ禍による自粛生活でプールから遠ざかると、目標を見失った。体重は4キロ近く増加。練習再開後も身が入らなかった。

 しかし、レースが瀬戸を奮わせた。「会場に来たことでワクワクした気持ちと、満足した練習をしていない分、不安もあった。すごく新鮮な感じがした」。実戦を経て「さらにスイッチが入る感じがした」と確かな手応えをつかみ取った。

 五輪延期決定後、新たに迎えた同級生の浦瑠一朗コーチは「後半、練習不足の所をしっかりやれば、ベスト更新も狙える」と言う。同じく瀬戸も「完全に後半は練習不足だった」。来夏へ向けた確かな一歩。世界の頂点へ、ここから再浮上する。

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